どうもiwakoです。
今日はですね、僕がジブリの中で最高傑作だと思う「魔女の宅急便」について書いていきたいと思います。
思い出補正も多少はありますが、「ジブリの中で何が一番好き?」と聞かれたら秒で魔女宅!と答える人も多いのではないでしょうか。
てかさ、主人公のキキなんですけど・・・ジブリの主人公の中で・・・
一番可愛くない?
可愛くない?
というわけでですね、魔女の宅急便の魅力をたっぷりとお伝えします。
魔女の宅急便とは
まずは、知らない人はいたいと思いますが、でももしかしたら知らないであろう希少種がいるかもしれないので魔女の宅急便について説明させていただきますね。
ジブリ映画としては第5作目にあたり、宮崎駿が始めて原作のある作品を手がけた最初の作品でもあります。後に書きますが、アニメ映画の方は原作の内のさわりの部分だけしかやってないんですよね。だから続きが気になる人は是非原作も読んでみてください。
2014年には実写映画にもなりました。内容は・・・う~ん・・・って感じです。主役の小芝風花ちゃんは可愛かったけどう~ん・・・って感じです。
魔法使いキキが魔女としての修業をするため新しい街に移り住んでいろんな人々やほうきで空を飛べることから始めた魔女の宅急便の依頼を通して悩み、葛藤しながらも成長していく心温まるストーリーとなっています。
登場人物紹介
キキ
主人公。活発でおてんばな女の子、13歳。可愛い。
魔法使いの修業中の身であるため魔法は箒に乗って空を飛ぶことしかできません。しかし、その能力を生かし、手紙を運ぶ魔女の宅急便を始めます。
原作ではロングヘアーですが、アニメ化の際ショートヘアーになりました。可愛い。
ジジ
キキの相棒である黒猫です。おしゃべり。人間の言葉を話、キキと話しているが、周りの人には声は聞こえなくて、キキの魔法の力でジジと会話できています。その証拠に後半にキキの魔法の力が弱くなってジジと会話できなくなってしまいます。
トンボ
飛行クラブに所属する男の子。空を飛ぶことを夢見ていて、自力で人力飛行機を作るなどして空を飛ぼうとしています。明るく前向きな性格。
空を飛んでいるキキに興味を持ち幾度となく話しかけますが、最初は嫌われてしまいます。しかしだんだんと仲良くなっていきます。
おソノさん
キキが慣れないコリコの街で困っていたところ出会ったグーチョキパン屋の店主です。キキのことを店番をするかわりに居候させてくれます。そしてキキに対して母親のような優しさで接してくれます。
ふくよかな風貌だけど妊婦なのでお腹が大きくなっているだけです。終盤では出産してすらっとした体形になっています。
ウルスラ
19歳の画家の少女。
キキが森の中に荷物を落としたことで、そこに住むウルスラと仲良くなり、仕事や魔女として悩んでいたことでキキを元気づけます
余談ですが原作でも映画の中でも作中に名前は一度もでてきていないらしいです。しかしジブリの公式の名前なんだとか。
魔女の宅急便の魅力
甘酸っぱい青春物語
魔女と言うファンタジーな世界観なんですけど、主人公キキと、トンボの関わり合いを見ているとまるで青春恋愛ドラマを見ているようでドキドキします。
アオハルかよ。
トンボは飛行機を作って空を飛ぶことを夢見ている純粋な男の子です。だから空を飛べるキキに興味を持って仲良くなろうとするんですけどトンボに対して毛嫌いし、煙たがります。
だけどパーティに誘われて喜んだり、トンボの夢を聞いているうちにどんどんトンボに惹かれていきます。
トンボは大雨の中キキの帰りを待つという健気な一面も見せますし、キキは、トンボが他の同年代の女の子と話しているのを見て嫉妬にも似た行動をとったりします。
ラブコメかよ。
コンプレックスなんか気にしないでいいということを教えてくれる
キキが可愛い
最初にも書いたんですけど・・・キキ可愛くないですか?
笑顔のキキも悩んでいるキキも泣いているキキも、表情豊かで可愛いです。キモイですかそうですかロリコンじゃありません。ロリコンは宮崎駿。喜怒哀楽がはっきりしてるのがいいですよね。
あのクソダサい赤いリボンもキキがつけると可愛く見えます。
でもただ明るいだけではなく動作の一つ一つが女の子らしいんですよね。う~ん可愛い!
ジブリ作品のヒロインの中で間違いなく一番可愛い女の子だと思いますがどうでしょうか!!
海の見える街に住みたくなる
あまり重要視はされてませんけどこの作品見たら海見に行きたくなります。なぜなら海は青春の1ページを飾るのだから!海に向かって叫んだり、海を恋人と眺めて佇んだり・・・したかったなあ・・・。
魔女の宅急便のモデルとなった街はクロアチアにあるドブロヴニクという街です。
青い海に青い空、そしてオレンジの街並みが美しいです。
住みたい。
ちなみにこの街は猫の聖地とも呼ばれていて裏路地には猫がそこら中にいるらしいですよ。黒猫を見つけたらキキもその辺にいるのではないかと思ってしまいますね。
一度は行ってみたい街です。
狭いけど広く見える世界観
魔女の宅急便はラピュタのような冒険活劇もなければ迫力のあるアクションシーンもありません。それに物語の舞台となるコリコの街はそこまで大きくない街なんですよね。なのになぜか世界観が広く感じます。
それはキキが宅急便のお仕事として空を飛び回るからなんですよね。トンボに関しても飛行機を作りたいという夢があるように、「空を飛ぶ」というのが一つのキーワードとして世界を広げようとする意図が垣間見えます。
魔女の宅急便のその後の話があるって知ってた?
魔女の宅急便の原作は児童書が元となっています。
映画だけでも物語は完結しているのですが、映画の内容は原作全6巻のうちのたった2巻分のみの内容となっております。
その後の話!気になりますよね?
特にキキとトンボの関係について!
完結に書くと、キキとトンボは付き合い、遠距離恋愛がスタートします。その中でキキのことが気になる別の男の子が現れたりなんやかんやありましたけど見事キキとトンボは結婚します。
そして時は流れ、キキには2人の子供ができて、この2人を中心とした話を最終巻として魔女の宅急便というお話は幕を閉じます。
ハッピーエンドですね。2人が結ばれてよかったです。確かにキキが大人になって子供ができるまでを描くとなると2巻では収まりませんね。
ちなみにジジも映画にでてきた綺麗な雌猫と結婚し、なんと子供が18人もできているという大家族になっています。
その後の話を知ることで映画、魔女の宅急便がより楽しめるかもしれませんよ。
魔女の宅急便の都市伝説、裏設定について
ヤマト運輸との関係性
実は「宅急便」という言葉はヤマト運輸の商標登録でして、それが問題になった出来事ですね。荷物を配達する人のことを正しい言葉では「宅配便」と言います。
それを知らずにジブリ作品として宣伝してしまったのでヤマト運輸からクレーム、ジブリ側は「宅急便」という言葉がが自由に使えるようにヤマト運輸にスポンサー要請をしたところ、最初は渋っていたヤマト運輸ですが、ヤマト運輸のマークである黒猫が物語に登場するということで快く引き受けてくれたという逸話があります。結果としてヤマト運輸の宣伝にもつながったのだとか。
キキが空を飛べなくなった理由
物語の途中でキキは空を飛ぶ唯一の魔法の力を失ってしまいます。作中では明確な理由は名言されてませんでしたがある3つの理由がファンの中では囁かれています。
魔法は才能だから
物語の途中で絵かきの少女ウルスラが登場します。彼女は今まで描けていた絵が描けなくなってスランプに陥っています。
宮崎駿監督の言葉に「魔法はある種の才能」と明言されています。パンを焼くのだって、飛行機を作るのだって才能があるからできます。魔法もそれも同じです。しかし時にはウルスラと同じように昨日までできていたことが急にできなくなることがあります。
そのスランプをどう乗り越えるか、そういうメッセージが込められてるのだと言われています。
現にキキは最後フラフラでもデッキブラシにまたがって再び空を飛ぶことに成功しています。
精神的に不安定になってるから
説の一つに恋をしたからは魔法の力が弱まったというのがあります。
現にキキのお母さんは結婚して魔法を一つ失っています。
これもスランプと言えばスランプですが、恋は盲目と言いますが恋したことによって嫉妬や興奮などもあり空を飛ぶどころじゃなくなってしまったわけですね。
また、老夫婦の依頼でニシンのパイを孫娘に届けたものの、孫娘からは嫌がられていたというもので「自分の仕事はこれで合っているのか」と辛くなり、まとめるとこれらは精神的に不安定な状態だったから一時的に空を飛べなくなったのだと言えます。
初潮だから
なんとアダルティな・・・。
というのも初めて空を飛べなくなったシーンでお腹を抱えて座り込んでいるシーンがあるんですよね。
初潮・・・つまり生理の間は魔力が弱くなって空を飛べなくなるということです。年齢で言ってもキキは13歳、ちょうど初潮が来る年齢になります。言い換えれば大人に成長する段階で魔力を失うと言うことです。
でもほんとに生理が理由なら説明しなくてもよかったですね。可愛い絵柄とダイレクトなその表現がもしかしたらウケる可能性もありますが。
ジジが言葉を話せなくなった理由
物語で黒猫のジジが言葉を話せなくなります。これについても様々な説がありますので見ていきましょう。
キキが別の道を歩み始めたから
キキはトンボに好意を抱きますが、黒猫のジジもまた白猫に恋をします。
ジジはキキの元を離れて別の人生を歩み始めたからキキにはジジの声が聞こえなくなったと言うものです。
キキが大人になったから
これはキキが空を飛べなくなった理由とも被ってくることですが、大人の女性として成長したから魔法の力が弱くなって箒で空を飛べなくなった、そしてジジの声もただの猫の声にしか聞こえなくなりました。
ジジと話せてたのは魔法の力だとすればこれで理由づけできます。
が!
物語のラストシーンでキキは空を飛んでいました。しかしジジは「にゃー」としか言ってません。それに対しキキは微笑み返すだけとなっています。魔法の力を取り戻したのであればジジとも会話できるはずなのでそこだけは首を傾げてしまいます。
宮崎駿監督のコメントに答えが隠されていた
と、ここまで説を書いていきましたが、実は宮崎駿監督がこのような言葉を残しています。
「ジジの声はもともとキキ自身の声で、キキが成長したためジジの声が必要なくなった。変わったのはジジではなくキキ。」
ええええ!?
キキが成長したというのは合ってますが、ジジの声がキキ自身の声・・・え、それってお人形とおしゃべりする女の子のような・・・キキ病んでね?大丈夫?と思ってしまいました。
つまりジジの声とはキキの迷いや不安の声なのです。起こる出来事に対する不安や葛藤、素直になれない自分自身・・・そういう悩みから払拭されて成長したからもうジジの声は必要なくなった・・・だからジジは喋りませんしキキは悩みがなくなりました。
それも含めて成長だと宮崎駿監督は伝えたかったんですね。
ふっかい!!
この意図を読み取れってのは無理がありますぜ駿!!
分からなくても楽しめるから別にいいんですけど。
まとめ「魔女の宅急便はジブリの最高傑作じゃね?その後や都市伝説も」
魔女の卵であるキキの思春期を描いたジブリ作品、「魔女の宅急便」。
そんな深い意味が込められてたとは知りませんでした。だが最高傑作には変わりません。ほんとに感動した作品であることは変わりはないですから。キキが空を飛べなくなった理由とか、ジジが言葉を話せなくなった理由とかそんなこと子供の頃の僕は考えないですからね。素直に楽しかった。ジブリは初期の方が面白いとよく聞きますが、それには僕も賛同します。ラピュタやナウシカと並んでトップ3であることはこの先も変わらないのではないでしょうか・・・よほどの作品でもできない限り。
魔女の宅急便にこめられた意味を理解してから見直すとまた違った面白さを味わえるかもしれませんね。
カーテンを開いて、小さな木漏れ日の優しさに包まれたなら、きっと目に映る全ての物はメッセージ。